【デフバスケ疑似体験!】京王電鉄杯でデフバスケPRを実施しました

4月14日(土)にエスフォルタアリーナ八王子で開催された京王電鉄杯で、デフバスケのPRを実施しました。

※京王電鉄杯とは、拓殖大学・東京大学・明治大学・慶應義塾大学・青山学院大学・専修大学・日本大学・中央大学・早稲田大学・法政大学のチームが競い合う大会です。

今回のデフバスケPRでは、法政大学バスケットボール部の助監督 中川様とのご縁があり、
大会スケジュールの時間を割いてデフバスケとはどんなものか、多くの方に観てもらえる機会を設けてくださいました。

 

まずは普及委員長の田原理事が観客を前に挨拶し、デフバスケの特徴について紹介しました。

デフバスケは特別なルールがなく、競技中では仲間が走り回る足音、ボールが跳ねる音、仲間や監督の声や観客席からの歓声が聴こえにくい、または全く聴こえない状態でバスケットボールをします。
視覚的な情報で判断できるように審判の笛やTOの音は旗で合図をする、フラッグマンという担当者がコートの対角でスタンバイしています。コミュニケーション方法はアイコンタクト、ジェスチャー、サインなど工夫しています。

 

デフバスケの特徴について説明し、女子の試合でデフバスケの試合はどんなものなのか実際に観てもらいました。

東京VAMOS VS IBARAKI

身振りで仲間に相手がフリーになっていることを知らせたり、マークしている相手を示したりして、目で伝わるようにコミュニケーションを取っていました。
このように選手たちは仲間や相手の動きをよく見てプレーをしています。

また、試合中では点が入ると観客席から拍手が湧き、盛り上げてくださいました。その様子に気づいた選手がおり、音で気づかなくても雰囲気や拍手の動きで伝わるものだと感じました。
女子の試合を実際に観てもらい、説明を聞いた時よりデフバスケのイメージを掴んでもらえたと思います。

 

女子の試合が終わり、 男子の試合では各大学の代表選手10人がデフバスケ疑似体験をしてもらいました。
耳が聞こえない選手と同じ体感をしてもらうために耳栓を付けてもらいます。


 

デフバスケチームは東京Resonaters。
試合時間の10分を各大学の代表選手5人ずつ交代で体験していただきました。


耳が聞こえにくいことによりプレーにどう影響が出るかを共有している様子。

 

男子の試合が終わり、各大学の代表選手がデフバスケ疑似体験の感想を話してくださいました。

・耳栓をして試合の経験はないので良い経験をさせてもらった。試合中垣間見えたのは相手の体に触れたり、目で合図をしていることがわかった。

・耳栓で耳が聞こえにくくなり、人が側に来ていても気づかず、少し驚いた。とても良い経験をさせていただいたので今度の試合でこの経験を活かしたいと思った。

耳栓をすることで人が側に来ていても気付かないなど、いつもと違う感覚になり、戸惑いがあったと思います。
その感覚的な部分をデフバスケ選手たちは身体に触れたり、目で合図したりと工夫して補っていることを実感してもらえた様子でした。

 

また、デフバスケ選手からは

・大学リーグのトップ選手のレベルを身に持って実感することができ、とても良い経験になった

・耳栓を付けることで私たちと同じ環境でバスケをすることはとても良い経験になったのではと思った

 

と貴重な経験をさせてもらい、感謝の気持ちを伝えていました。お互いとても良い刺激になったようでした。

デフバスケPRを通して、多くの方々に聴覚障害について理解を深めるきっかけになり、大変嬉しく思います。
今回に限らず今後からもデフバスケの認知度向上に努めるべく、普及活動に邁進していきたいと思います。

 

京王電鉄杯でデフバスケをPRする機会を提案してくださった法政大学バスケットボール部の助監督 中川様、マネージャーの長谷川様、穂刈様および各大学の代表選手、多くの方々にご協力いただき心より感謝申し上げます。